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「発達障害」とは
発達障害は、生まれつきの特性で、脳機能の発達が関係する障害です。
発達障害には、自閉スペクトラム症(ASD)、ADHD(注意欠如・多動症)、学習障害(LD)、チック症、吃音などその症状は様々です。同じ障害名でも特性の現れ方が違ったり、いくつかの発達障害を併せ重なり合ったりもしますが、優れた才能を持っている場合もあります。
発達障害の特性があっても、小さい頃から周囲の人に理解されて育った子どもの中には、精神的に安定した状態で子ども時代を過ごし、成人になって自立した生活をおくり、幸せな人生を歩んでいる人もいます。一方で小さい頃から、できないことに叱責を受け、否定され続けた子どもは強い劣等感を抱いて、そのまま大人になり、ひきこもりなど、社会に適応できなくなり、つらい状況にいる人もいます。
ですから、発達障害の特性を早期に理解し、療育(発達支援)をしながらその特性をやわらげて子どもの成長を促すことがとても重要となります。
本事業所では、目から入る情報の優位性を活かし、生活全般に見通しを付け自分の行動を予定化(スケジュール化)出来るようにしています。「次の行動を見える化、予定化することで安心を提供し不安なく過ごし、周囲の状況把握と自身の判断力を養い、自己肯定感を高められる」ように支援します。
自閉スペクトラム症(ASD)とは
自閉スペクトラム症は、言葉をなかなか話さない傾向にあり、視線が合わない、言葉や身振りでやり取りできない、表情を読み取ることもできないなど対人関係が苦手です。また、特定のことに強いこだわりをもっていたり、視覚過敏、聴覚過敏、味覚過敏など、感覚の過敏さを持ち合わせている場合もあります。
自閉スペクトラム症(自閉症)の症状・特徴
- 言葉をなかなか話さない
- 視線が合わない
- 言葉や身振りでやり取りできない
- 自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりが苦手
- 表情を読み取ることが苦手
- 人への関心がない、親の後追いもしない
- 車、電車、バス、飛行機、数字、本、光るもの、パソコンなど
特定のものに強いこだわりがある - 一人遊びが多く、規則性があり、あることに執着している
- 光や色のコントラストが気になる視覚過敏がある
- 洋服のタグが痛い、縫い目が痛い、人と握手ができないなどの触覚過敏がある
- 周りの音に過敏に反応し、大きな音ではないのに耳を塞いでしまうなど聴覚過敏がある
- 特定の食感や味付け、色、見た目のこだわりなどの味覚過敏がある
- 給食のにおい、食べ物のにおい、服のにおいなどをかいで
確かめようとする嗅覚過敏がある - 予期しない変化は苦手
- 耳からの情報が入りづらいため、音声の言葉は苦手で理解できない

自閉スペクトラム症(自閉症)の発達支援と活動
まず、自閉スペクトラム症(ASD)は「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」の総称として呼ばれている症状です。大きく2つ「コミュニケーションの障害」「興味や行動への強いこだわり」が特徴的で児童が困っている場合が多いです。
放課後等デイサービスでは小学校1年生から3年生の児童がおり、またいろいろな学校の子どもたちが通っている現状です。
「コミュニケーションスキル」を身に付けてもらうために、本事業所ではベースとしてまずは子ども同士をつなげていく支援を中心に行っています。【内気な性格な子】【自分で気持ちを伝えられない子】【自分の思う通りにならないと癇癪を起してしまう子】などさまざま児童がいる中で、支援者が子どもたちの代弁者になったり、伝え方を指導したりしながら、少しずつ子どもたち同士の関係性を築くように心がけています。そして、そのやりとりの中で子どもたちに学んでもらっています。
「興味や行動への強いこだわり」では、レクリエーション活動・自由時間で遊ぶ時間などを活用し、いろいろな体験や経験をしてもらい、興味の広がりがもてるように支援しています。
ADHD(注意欠如・多動症)とは
ADHD(注意欠如・多動症)は、「不注意」「多動性」「衝動性」といった3つの主な特性があり、発達障害の概念の一つです。
ADHDを持つ子どもの脳では、ドーパミンという神経伝達物質が不足してしまい、前頭葉や線条体と呼ばれる部位の機能障害が想定されています。注意力がなく何度言っても落ち着きがない、衝動的な行動をとるなど日常的に行われ、12歳になる前から半年以上継続してこれらの行動が幼稚園、学校や家庭など複数から見られた場合に診断されます。
ADHD(注意欠如・多動症)の症状・特徴
- じっとしていられない
- 授業中でも立ち歩いてしまう
- 座っていてもそわそわしてあたりを見ている
- 静かにできない、おしゃべりが過ぎる
- 姿勢が悪い
- 忘れ物が多い
- 体操服、筆箱、教科書などをどこかに忘れてくる
- いろいろな物を何度もなくしてしまう
- 細かいミスが多い
- 周りの音などに簡単に反応し、目の前のことに集中できない
- 約束を忘れてしまう
- いつもぼーとしている
- 思ったことをしゃべり続ける
- あてられていないのに勝手に答えてしまう
- 物事を途中でやめて、やり遂げることができない
- 計画を立てることができない
- 空想にふけっている
- すぐにやるといってもできない、気が散ってしまう
- 順番を抜かして横入りをしてしまう

ADHD(注意欠如・多動症)の発達支援と活動
ADHD(注意欠如・多動症)は、「不注意」「多動性」「衝動性」といった3つの主な特性があることは先に述べましたが、その表れ方にも大きく3つのタイプがあります。
1つ目は「不注意」の特徴が強く表れ、「多動・衝動」の特徴があまり強くないタイプ。2つ目は「多動性・衝動性」の特徴が強く表れ、「不注意」の特徴があまり強くないタイプ。3つ目は両方の特徴をもっているタイプです。
本事業所では2つ目のタイプの児童が多く来られています。動いていないと落ち着けなく、感情や欲求のコントロールが苦手なため、レクリエーション中や遊んでいる中で友達とトラブルになることが多いです。自閉スペクトラム症の部分でも述べましたが、本事業所ではベースとしてまずは子ども同士をつなげていく支援を中心に行っています。ADHDの特徴を持つ児童は、周りの児童に「怖い」「わがまま」「先生の話をきかない」などマイナスイメージを持たれてしまう可能性が非常に高いです。そのため、支援者はより一層ADHDの児童の良いところをほかの児童に伝えることを大切にしています。それによって、子どもたち同士で関係性が出来上がることによって、ADHDの児童は自分の行動に対して目を向けることできます。ADHDの児童と支援者で、困りごとがあるごとに一緒に解決策を模索していきます。そして、その児童にあった解決策を見つけながら、コミュニケーションスキルを身につけていってもらいます。
1つ目のタイプの児童に対しては、予定の見通しをもたせることが大切です。本事業所では来所されてから帰るまでの予定をホワイトボードで示しています。また、ホワイトボードを見る習慣だけではなかなか気づけない場合は個別に「おめめどう」のグッズを使い、目と声で伝えています。
ADHDの特徴もいろいろあり、児童によって特徴の強弱があります。その児童との関わりや観察を通して、その児童の特徴に合わせた支援を大切にしています。
学習障害(限局性学習症、LD)とは
学習障害(限局性学習症、LD)は、知的発達には問題ないが、「聞く」「話す」「読み」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる特異的な発達障害のひとつです。学習障害には、「読み」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる医学的定義と加えて、「聞く」「話す」能力に困難が生じる教育的定義がありこれらを学習障害(限局性学習症、LD)と表記します。
学習障害(限局性学習症、LD)の症状・特徴
- どこを読んでいるのかわからず、飛ばして読む
- 読んでいても区切る場所がわからない
- 「い」と「こ」、「れ」と「わ」のように似たような文字を間違えて書く
- 作文が書けない
- 空間把握が苦手でノートのマス目に適切な大きさで書くことができない
- 文字を読み取る力が弱く、黒板の文字をノートに書き写すことができない
- 周囲の音が同じ音量に聞こえて、先生の声を聞き取ることができない
- 耳からの情報が入りにくい
- 聞いて理解できたけれど、会話ができない、話すのが苦手
- 自分の考えを頭の中で整理できないので一人悩み続けてしまう
- 記憶することができないため、計算や暗算ができない
- 簡単な数字や記号を理解できない
- 10+20=30とわかるのに、みかんが一つ10円、りんごが一つ20円と書かれ、文章になるとわからない
- 繰り上げ、繰り下げができない
- 図形やグラフが苦手
- 見えている部分から見えていない部分を想像できない
- 考えて答えにたどり着く推論が苦手

学習障害(限局性学習症、LD)の発達支援と活動
本事業所では、学習障害の支援において児童の持つ課題別にサポートを行っています。
算数に課題を持っている児童への支援は宿題の支援のみ行っております。具体物を提示し一緒に考えていきます。
読字・書字に課題を持っている児童に対しては、レクリエーション活動の中で「ビジョントレーニング」「めいろ」「ぬりえ」「点つなぎ」などを行い、それらの活動を通して眼球運動を鍛えたり、見て書くことを養っていく支援を行っております。