学習障害(限局性学習症、LD)について
学習障害(限局性学習症、LD)とは
学習障害(限局性学習症、LD)は、知的発達には問題ないが、「聞く」「話す」「読み」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる特異的な発達障害のひとつです。学習障害には、「読み」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる医学的定義と加えて、「聞く」「話す」能力に困難が生じる教育的定義がありこれらを学習障害(限局性学習症、LD)と表記します。
学習障害(限局性学習症、LD)の症状・特徴
- どこを読んでいるのかわからず、飛ばして読む
- 読んでいても区切る場所がわからない
- 「い」と「こ」、「れ」と「わ」のように似たような文字を間違えて書く
- 作文が書けない
- 空間把握が苦手でノートのマス目に適切な大きさで書くことができない
- 文字を読み取る力が弱く、黒板の文字をノートに書き写すことができない
- 周囲の音が同じ音量に聞こえて、先生の声を聞き取ることができない
- 耳からの情報が入りにくい
- 聞いて理解できたけれど、会話ができない、話すのが苦手
- 自分の考えを頭の中で整理できないので一人悩み続けてしまう
- 記憶することができないため、計算や暗算ができない
- 簡単な数字や記号を理解できない
- 10+20=30とわかるのに、みかんが一つ10円、りんごが一つ20円と書かれ、文章になるとわからない
- 繰り上げ、繰り下げができない
- 図形やグラフが苦手
- 見えている部分から見えていない部分を想像できない
- 考えて答えにたどり着く推論が苦手
学習障害(限局性学習症、LD)の発達支援と活動
本事業所では、学習障害の支援において児童の持つ課題別にサポートを行っています。
算数に課題を持っている児童への支援は宿題の支援のみ行っております。具体物を提示し一緒に考えていきます。
読字・書字に課題を持っている児童に対しては、レクリエーション活動の中で「ビジョントレーニング」「めいろ」「ぬりえ」「点つなぎ」などを行い、それらの活動を通して眼球運動を鍛えたり、見て書くことを養っていく支援を行っております。